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地域おこし協力隊
ようこそ
 

 長崎の西7キロに浮かぶ小さな孤島、池島。2001年まで採炭の行われていた九州最後の炭鉱であり、いまも残る巨大な採炭設備や炭鉱アパートの存在が、日本の高度経済成長を支えた石炭産業の盛衰を現代に伝えている。

 地域社会としての池島は、高度経済成長やその後の石油へのエネルギー転換、安価な海外炭の流入など政治・経済に大きく左右されてきた。農漁業と出稼ぎに支えられた数百人規模の小さな村落は、戦後に炭鉱開発が始まると急速に繁栄した。最盛期には炭鉱労働者やその家族など7800名が暮らし、一般の労働者の2倍ともいわれる高収入だった。しかしそのかげで塵肺問題が発生するなど、高度経済成長の負の側面をさまざまなかたちで経験してきた島でもあった。

 本セミナーでは、事前学習と池島でのフィールドワークをとおして、戦後日本の経済発展と地域社会のありかたについて考える。

Masaki NAKAMURA,

Associate Professor

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